迷信や疑似科学に弱い人をだます詐欺なのではないか……

こんにちは!「陰陽師被害ドットコム」ブログ更新です。
専門的ではない被害者目線で「偽陰陽師」や「インチキ・スピリチュアル・カウンセラー」の情報をお伝えしていきたいと思います。
担当はサトウになります。
どうぞよろしくお願いいたします。

毒にも薬にもなる占い

Twitterを四六時中見ていると、「コロナの流行を完璧に予見していた」「今後起きる災害が予知できた」といった突拍子のないツイートに出会うことがある。

「今日の都内の感染者数……やはり昨年見えていたマジックナンバーは本物でしたね。」
「今日は民家が倒壊して横になっている夢を見ました。#地震予知 #ヴィジョン」

などというものだ。以前、小さな地震で目が覚めてツイート検索したときに、そうしたオカルト・スピリチュアル的な発信をしているアカウントがかなり多いということに気づいて以来、こういうツイートに出会うと、そこに出てくる「マジックナンバー」「ヴィジョン」のようなワードでさらにツイート検索をしてしまい、無駄に時間が経っていることも少なくない(本当に無駄だ……)。

「東日本大震災は人工地震だった」とか「コロナウイルスには○○が効く」のように、実害のあるデマも含まれており、SNSでは、オカルト・スピリチュアルの類は、危険なフェイクニュースとして検閲されるべきとも言えるだろう。

念のため書いておくが、上記のようなツイートを私はしないし、そうしたアカウントの類をフォローしたりもしていない。ただ、アラサー女性の習いで占いにはハマったことがあり、心を癒してくれる手軽なカウンセラーとしての占い師には、今でもたまにお世話になる。

具体的にいうと、90分3万円なんて占いに行くことがある。

先祖の霊がサトイモを食べろと言っている」なんて託宣を信じているわけではないのだが、90分話をしたり聞いたりする中では心に響いてくる言葉もあり、あやしいサトイモの託宣部分ひっくるめてお金を払ってるわけだから、「お前のハマってるものも一緒でしょ」と断じられても、全然その通りだなあと思う。

いちおう、私の心の中では、占いと、オカルトやスピリチュアルの間には線を引いて、後者が主体の人間やサービスには近づかないようにしているのだが、そうしたものたちに癒されてしまう人がいるというのも、実感としてわかっている。

そもそも「迷信や疑似科学に弱い人をだます詐欺なのではないか……」と思わせられる、オカルト・スピリチュアルの世界だが、この連載の担当編集から「占い・オカルト・スピリチュアルに累計1000万円使っている、元JAXA勤務の女性がいます」という一報が舞い込んだ。そんなことあるの!? と思い、早速取材させてもらうことにした。

「神宮館高島暦」に興味津々

科学ライターのアキコさん(仮名)は現在48歳。子供の頃から「なんでなんで?」と聞きたがる性分で、親に聞かずにこれを読みなさいと百科事典を与えられ、熟読しながら育ったのだという。

「もともと字が読めるようになるのが早かったので、知識に対して貪欲な子供だったらしく。目に付くものはなんでも読んでいたのですが、きっかけは祖父母の家で見つけたのが『神宮館高島暦』でした。
中国の暦をベースにした高島易学という占いの一種で、人間を生まれた年ごとに9つの『星』に分け、その星ごとに運勢を書いたものです。この日が一粒万倍日だよ、とか、その年の運気の良い日付もわかるようになっています」

うちの祖父母の家にも確かにあった! 文字がびっしりと書いてあって、私はあんまり読めずに挫折してしまった記憶があるが……。なるほど、やはりスピリチュアル・オカルト趣味の入り口は「占い」なんですね。

「知識欲が芽生えたばかりの頃、高島暦を熟読しているうちに、占いやオカルトに興味を持つようになりました。そもそも、年月とか時間って今は生活の前提になってますけど、究極にオカルティックなものだと思いませんか?

占いも時の概念も、もともと政治を司る人たちが、先のことを知ることで不幸を減らそうとしてできたものなんですよ。とても大事なことですよね。科学も、世の中を知ることで不幸を減らす学問とも言えます。ニュートンも錬金術を研究していたし、中世の科学者と言われている人たちにも『賢者の石』なんて探していた人がたくさんいた。

なので私も、『ムー』を創刊時から購読しつつ、世界の宇宙学者や天文学のニュースを追いかけるような、そんな子供でした。ユリ・ゲラーの真似して、家中のスプーンを曲げようとした時もありましたね。フォークにも挑戦したら、いっぱい怪我しました(笑)」

よくよく考えたら、オカルトの総本山として知られる『ムー』も、様々な科学に関わる学習本を出している「学研」から発売されている。客観性と再現性を必須条件とした近代科学の概念が確立したことで、科学とオカルトは明確に分離したが、科学とオカルト双方にひかれるというアキコさんの性分は、理にかなっている気もしてくる。

 

 

講談社 ライター ヒラリサ より転載

スタッフの感想

今回は「講談社 ライター ヒラリサ」より実例報告を取り上げました。
やはりオカルト・スピリチュアルの入口は占いでしたね。占いは軽い気持ちで診て貰う方が多いので、間口としては広いですよ!そこで何等かが当たったり、自分の望んだ情報が来たりしたらハマり込む方がおおいようです。気軽にネットで占える分、すそ野が広がったと思いますが、被害も拡大していることも忘れてはいけません。

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