オーラの泉 その2
オーラの泉が終わった理由① 複数の団体から意見書などが提出された
「オーラの泉」が科学的に解明されていないスピリチュアルな内容を扱う番組であったことから、オカルティックな内容を肯定的に地上波で放送する事に危機感を覚えるとする意見が多く出ました。
「全国霊感商法対策弁護士連絡会」からの要望書
2007年3月1日、「全国霊感商法対策弁護士連絡会」は日本放送協会および日本民間放送連盟に対して番組内容見直しを求める要望書を提出しています。
この要望書には「近年、霊能師が『オーラが見える』と語る」、「芸能人の未来を断定口調で予言する」、「霊能師の言葉をそのまま出演者が信じる」といった内容の番組が増加している、こうした番組が霊感商法による被害の危険性を高めているといった趣旨が書かれていました。
「オーラ」という言葉があえて意見書に書かれていた事から、この要望書は「オーラの泉」を指していると見られました。
放送倫理・番組向上機構(BPO)からの意見書
さらに、「オーラの泉」が終わる前年の2008年4月には「放送倫理・番組向上機構(BPO)」が「(スピリチュアル番組が)人間の尊厳を傷つけかねない」とする意見書を出しています。
このBPOによる意見書が出されたきっかけは、2007年7月に放送された「FNS27時間テレビ」での放送内容に対して、同番組に出演した一般の方から抗議が出たためでした。
この番組では、秋田県で美容室を経営するある女性が、被災地に向けてボランティアでの支援活動をしている事が紹介されました。
そして、その女性を江原啓之さんがスピリチュアルカウンセリングをするという展開になり、亡くなった父親からのメッセージとして、ボランティア自体は素晴らしい事だが、ボランティアに力を入れるあまり美容院の経営がおろそかになっているので、そこも少し見直して欲しいといった言葉をかけたのです。この言葉を受けた美容室経営の女性は、自分の善意によるボランティア活動が否定されていると感じて嫌な気持ちになったようです。
MATOMEDIA [マトメディア]|芸能・ゴシップ・事件まとめサイト より転載