私たちが自己啓発&スピリチュアル系から脱出できた理由【元・呪われ女子座談会 part1】その8

キラキラ度を増す自己啓発&スピ界

ノジル:ところで沼にいた当時は、オーラソーマのどこに魅力を感じていたんですか?

ハト江:もともとスピリチュアルはそんなに好きじゃなかったんですが、ハマった当時は阪神淡路大震災があったりして、セラピーとして絵を描くのが流行っていた時期でもあったんですよね。それで色の勉強をしようかと思ったり、婦人科系の病気にかかっていることをセラピストに話したらオーラソーマを勧められたりしたのがきっかけです。全然知らない世界だから、いろんな情報を聞けて楽しかった。ピンク色を使うと妊娠するらしいよとか、白を着ると穢れがとれるとか(笑)。面白かったのは「宝石の色を転写した」というオーラソーマのボトルがあるんです。そんなわけないだろ! という感じですが、それを分析した先生が曰く、色素が入っているとの話で。そりゃそうですよね!

一同:爆笑

ハト江:もともと不思議な世界は大好きですし、オカルト情報誌の「ムー」なんかも愛読してましたが、結局人間関係のドロドロにはついていかれませんでした。オーラソーマを学ぶシステム自体は整っていると思います。300万出して6か月で講師になれる! という最近のへんなスピ界隈と違い、20万くらいで20時間ほど勉強したうえで、コンサルをするには何百人分ものレポートを提出しなくちゃいけなかったので。ただ私が見てきたかぎり、誰ひとりとして「この人のようになりたい」という幸せそうな人がいなかった。

ハト江:結局購入したボトルはメルカリで売りました。60万くらいで買ったセットが、3万円。最初12万くらいで出品したんですが全然売れなくて、値下げしての値段です。仕事では2回ほど使いましたが、オーラソーマの資格を更新するために、また講座を受けてそのたびにドロッとした輪にはいるのに抵抗があるので、やめてしまいましたね。結婚して子どもも生まれて日常に追い立てられ、その上立て続けに親も亡くなったりして、ふわふわしていられなくなったこともあります。

 

つづく

WEZZY より転載