私たちが自己啓発&スピリチュアル系から脱出できた理由【元・呪われ女子座談会 part1】その9

ノジル:スピに限らず集団にはドロドロした人間関係が生まれがちですが、そこに「使命」やら「運命」という大義名分があるのがおかしいですよね。

編集:ブロックを外す、みたいな言い方もありますね。

ハト江:今はおしゃれですよね。私はサブカルとかがすごい好きだったので、最近のスピ界隈をみていると「なんでこんなにキラキラしなきゃいけないの」「いちいち格好つけてしゃべる必要って?」みたいに思ってしまって。オーラソーマ界隈でも、「ムー」あたりでさんざん読んできた知識が、改めてキラキラをまとって語られていました。子宮系たちがやたらと女性性を謳いだしたときも、それよりずいぶん前にさんざんオーラソーマ界隈で子宮の色と一緒がいい、ピンクは女性性! みたいな話を聞いていたので、いまさら? と思いましたね。ちなみに子宮系周辺で一時期流行った「股コリ」とかも、その頃からありましたよ。当時は股コリという名前ではありませんでしたが、タイの方にあるタオガーデンという施設で行われていた性器のマッサージを取り入れている人がいて。だから子宮勢が股コリとか言っても「またかー」という感じです。

ノジル:トンデモ界の教祖様たちが発信しているお説のほとんどはだいたい何かの焼き直しですが、それを知っておくと、「目からウロコ! 斬新! 新しい生き方!」とかならず、冷静に見ていられそうですよね。

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まだまだ話が尽きませんが、ひとまずここで前篇は終了です。続きは後篇にて!

 

 

山田ノジル

自然派、エコ、オーガニック、ホリスティック、○○セラピー、お話会。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のないトンデモ健康法をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。

 

 

WEZZY より転載