詐欺被害弁護士相談ナビ
前回のブログの続きです。
以下 詐欺被害弁護士相談ナビより転載
霊感商法の手口
③長時間拘束して疲れさせ、正常な判断能力を奪う
ビジネスホテルやマンションの一室などで長時間に及ぶ祈祷を行い正常な判断能力を鈍らせるのも霊感商法の手口です。いきなり知らない人から、知らない場所で、数時間も拘束されて祈祷を受けるということは、かなりの身体的負担です。悪質な霊感商法ではこの手法が使われることが少なくありません。
体に入った悪霊を追い出す、と言って2時間も3時間も正座させ、火の粉を振りまく。病気になっているのにさらに栄養を与えない、水を与えないで数時間その場に拘束する。こういったことが、日常的に行われています。
④「そのままだと死ぬ」「数ヶ月後に破滅する」などを連発して不安を煽る
こちらも霊感商法の典型的な手口ですが、詐欺師はとにかく不安を煽ってきます。「このままでは死ぬ」「先祖がひどく怒っている」…言われただけで怖いですよね?
しかも、相談している側はすでに病気になっていたり家族仲が悪かったりと、困難な状況に陥っており、それをなんとかしたいと思って霊媒師の元に来ているのです。その状況で、「このままだと死ぬ」「このままいくと破滅する」と言われたときの心理的な影響の大きさは、計り知れません。
⑤お金と命を天秤にかけさせる
とはいえ、さすがに数百万という高額の祈祷や壷、パワーストーンなどを買えと言われても、はいそうですかというわけには行きません。大抵の人は、一度は断るわけです。「そんなお金はありません」「生活ができなくなります」こういった理由で断るわけですが、そこでさらに霊感商法の詐欺師はこう言います。
「お金と命、どっちが大事ですか?」
柔らかく静かに言われるというよりも、威圧的に上から言われる、責める口調で言われるということが多く、被害者は萎縮してしまったり、なんて自分はお金に汚いことを言ってしまったんだと自分を責めることすらするのです。そして、高額のお金を払わせます。