スピリチュアルに累計1000万円を投じた48歳女性が、その後に得たもの Part7
占いは意思決定の「補助」ツール
あらゆる占い・スピリチュアル知識をマスターしているアキコさんは、自分で自分を占うことを毎朝のルーティンにしている。様々なモチーフを元にしたイラストが描かれている「オラクルカード」を何種類か持っており、その日の気分で一種類のカードセットからカードを引き、メッセージを読み取るのだという。要は「おみくじ」だ。
「今は自分の中で和風ブームが来ているので、『九星気学』の勉強もしています。『神宮館高島暦』のベースにもなっている東洋の占いですね。西洋占星術も一部は医学に影響を与えてはいるんですが、東洋の占いは、体のバランスを整える食事法など、今でも東洋医学とダイレクトに結びついているのが面白いです。
そういえば中医学も昔、中国語がみっしりの教科書で勉強したことがあったな。50万円かけて、実際に漢方薬局で働ける資格も手に入れたのですが、『ここの従業員になるって、お金払って労働力まで提供するだけでは』と思い、就職はしませんでした(笑)」
時期ごとに濃淡はありながらも、バランスを崩さずに「浪費」をしてきたアキコさん。健全に占いやスピリチュアルと付き合うために心がけていることはあるだろうか。
「人生を委ねない、というのは必須条件ですね。先ほども話した通り、占いもスピリチュアルも意思決定を助けるツールでしかないんです。サーフィンが楽しくてどんなに良いサーフボードを使っていたとしても、それに命のすべてを委ねちゃダメじゃないですか? そのことは常に頭に置いておいた方がいいですし、客をマインドコントロールしてくる人って死ぬほどいますから、気を付けないとダメです。
『人』を信仰するようなタイプのスピリチュアル、宗教はその危険性が増しますから、私は避けていますね。『あなたが悪いから悪い結果が出ている』と自己責任を求める人も、避けています。結果がどうこうって言い方する人はあまり信用しない方がいいです。
あとは分割払いやローン払いをすると気が大きくなることは20代の時に身に染みたので、カード払いはせず現金オンリーを守っていますね」
また、占いやスピリチュアル情報に精通しているアキコさんに「いい人教えて」と言ってくる知人は多いが、紹介もしないとも決めているそうだ。
講談社 ライター ヒラリサより転載