スピリチュアルに累計1000万円を投じた48歳女性が、その後に得たもの Part8

「以前、個人的に気になっていた占い師のFacebookページにいいねを押したら、どうやら私のいいねを見た知人が行ったらしく、『全然当たらなかった!』とクレームをつけられたことがあり……。

勧めてないのに怒ってくる人までいるので、紹介は原則しないようにしています。知人の人生にまでは責任取れないですしね」

上記のようなトラブルもあるので、占いに詳しいことを明かす時は慎重にしているというアキコさん。前の夫や職場でも隠していたが、今の配偶者には、隠し立てせずに趣味を話している。

「子供の頃から武道に親しんでいるからか、神社とか神道は嫌いじゃないようですね。お伊勢参りも毎年一緒に行っていますし、結婚式も神前式でやりました。『こういうの好きでしょ?』と鉱物博物館などにデートに行くこともあります」

引き寄せマインドのおかげもあってか、穏やかな結婚生活を送っているアキコさん。仕事では、長年働いたJAXAを退職し、現在は科学ライターとしてのスタートを切っている。

「とても楽しい仕事だったのですが、組織にずっといるのは向いてないなと思い。今は別の研究機関で働きつつ、フリーライターとして活動を始めました。ライター名は、九星気学に基づいて、幸運を強力に引き込める名前にしました。

その名前にした途端、連載も決まったので、早速ご利益を感じています。いつか、あこがれの科学者さんと一緒に本を出すのを目標にしています」

占いやスピリチュアルの知識を良いサーフボードとして生かしながらも、乗る波やタイミングは自分でしっかりとコントロールしているからこそ、この境地にたどり着けたのだろう。自分で決めた未来を語るアキコさんの目の輝きに、おすすめの占い師を聞きたくなるのをグッと我慢したのだった。

 

講談社 ライター ヒラリサより転載

PROFILE

1989年東京生まれ。ライター・編集者。オタク女性4人によるサークル「劇団雌猫」で同人誌『悪友』シリーズを刊行。オタク女性の浪費事情をテーマにした『悪友Vol.1 浪費』はSNS等で反響を呼び、小学館より『浪費図鑑 悪友たちのないしょ話』として書籍刊行された。他編著に『だから私はメイクする 悪友たちの美意識調査』(柏書房)、『一生楽しく浪費するためのお金の話』(イースト・プレス)など。

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