霊感商法の手口と対策|霊や祟りに怯え騙されないための知識 その2

弁護士法人ネクスパート法律事務所 寺垣 俊介 より転載

高額な商品を勧める

先祖の祟りから逃れる方法は、ズバリ高額な壺や掛け軸などをその人から買うことです。冷静なときはだまされないでしょうが、例えば、あなたががんの治療と再発を繰り返しているところを想像してみてください。

がんの進行を押さえる治療の副作用で吐き気が止まらなかったり、痛みで寝れない日々が続いたりすると精神的に弱っていきます。

そんな状態のときにガンが治ると言われれば、多少怪しくても苦しみから逃れるためにすがってしまうのはありえるような気はしないでしょうか。

高額な鑑定料を請求する

一方、霊視商法の場合は壺や掛け軸など有形のものは売らず、除霊料や祈祷料などでお金を取ります。無形ですから、ほとんど証拠が残りません。

疲れさせて冷静な判断力を奪う

除霊のためなどと言い、狭くて暗い場所に閉じ込めたり、正座を長時間させたりするなどして肉体・精神的に疲れさせていきます。

高額な費用を払ってしまうと後戻りできなくなっていく

人間は自分が間違っていると認めたがらない生き物です。高額な費用を払ってしまった後では、自分がまがい物を掴まされたとは思いたくないので、掛け軸に向かって最初は律儀に祈り続けます。

 

新たに商品を売りつけられる可能性もありますので、できることなら最初の商品は買いたくないものです。

 

霊感商法に騙されるときは、何らかの不安や悩みの重さに耐えきれなくなっている可能性があります。できるのであれば、悩みが大きくなる前に問題の根本を摘んでしまいましょう

 

何でもかんでも霊のせいにしない

自分が抱えている問題の原因を霊のせいだと決めつけていることに問題があります

例えば、病気の原因には遺伝や環境、生活習慣などいろいろな要因が関わってきますが、それをすべて霊のせいにしてしまうと、除霊をするしか解決方法がないような気になってしまうでしょう。

「自分は騙されないだろう」と考えない

悩みがないときは騙されないかもしれません。ただ、人には欲もあれば不安もあります。詐欺や悪徳商法の被害者は、口を揃えて「自分だけは騙されないと思っていた。」と言います。

警戒心がないと対策しようとは思わないので、皮肉にも自分が騙されていても気づけませんし、認めたがりません。

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